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矯正治療はどんなことをするの?

矯正治療はどんなことをするの?

1.早期治療

A.非抜歯治療
B.顎整形治療
C.呼吸・姿勢に関連した治療

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A . 歯を抜かない治療

 低い年齢から治療をはじめるほど、歯を抜かずに治療できる可能性は
一般的に高くなります。

1.顎の骨を横に拡げる

 子供の骨は柔らかいので、歯に力を加えることで骨を徐々に拡大して、歯を並べるスペースを得ることができます。

▼あごの骨を横に拡げる
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 歯列を広げるとちょうど角の糸切り歯のところに膨らみができ、影のないブロードスマイルというきれいな笑顔になります。欧米では非常に好まれる魅力的なスマイルとなります。

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ナロースマイルブロードスマイル
▲ナロースマイル    ▲ブロードスマイル

2.奥歯を回転させる

 奥歯をこのように回転させると約2mmのスペースができます。このようなことが矯正の教科書にきちんと書かれています。

▼上の奥歯を回させる
上の奥歯を回させる

3.前歯を前にだす

 前歯をさらに前に出してスペースを得る方法ですが、歯が出ていることが多い日本人ではあまり使いません。

▼3.前歯を前に出す・4.奥歯を奥に押す
3.前歯を前に出す・4.奥歯を奥に押す

4.奥歯を奥に押す

 唇の力や特殊な装置で奥歯をさらに奥に移動させることで前にスペースをつくります。患者さんの協力が得られれば驚くほどの効果を出します。

以下の閲覧にはバージョン5以上のショックウェーブフラッシュプラグインが必要です。
プラグインをおもちでない方はダウンロードしてからご覧ください。

▼GMD (グリーンフィールド遠心移動装置)
GMD

▼リップバンパー装置
リップバンパー
唇の力で奥歯を奥に押す

5.歯を一層だけ削って小さくする

 オーストラリア原住民の「アボリジニ」は、硬い食べ物を食べるためあごは大きく、歯は少しずつ磨り減って小さくなるため、歯はあごの骨にきちんとおさまりまっすぐに並んでいます。硬いものをあまり食べない現代人では、歯が磨り減らないため少しだけ削って歯を小さくできます。

▼歯を一層だけ削り落とす
歯を一層だけ削り落とす

B . 上下のあごのバランスをとる治療

 顔が成長する時期は身長の伸びる時期に重なるので、年齢が低く成長がたくさん残っているほど、上下のあごのバランスをとり出っ歯や受け口になるのを防いだり、左右的に非対称に成長することを防ぐこともできます。

▼上下のあごのバランスをとる治療
(顎整形治療)
上下のあごのバランス

C . 呼吸や姿勢と関連させた治療

 鼻が悪いと口で息をしようとして、口が空いて下あごが下がり出っ歯気味になるとともに、舌の位置が下がり、上あごが狭く歯並びも悪くなります。
 このような場合、上のあごの継ぎ目が引っ付く7−8才より前にひろげていくことで鼻の通りを少し改善するとともに、普段の生活で口を閉じたり姿勢を意識して、口元を改善します。

上あごの天井鼻の床
▲上あごの天井鼻の床です

2.永久歯の歯並びの治療

 早期治療の効果が上がっていると、いわいるブレースをつけて行う永久歯の歯並びの治療が短期間でしかも効果的に行えます。これは、矯正治療で最も良く使う大切なもので我々はエッジワイズ装置といっています。矯正治療といえばこの装置を思い浮かべられる方が多いと思います。
 歯が動くということは不思議に思われるかもしれませんが、弱いじわっとした力が長くかかると押されたほうの骨が吸収され、引っ張られたほうの骨が造られることにより、歯が生きたまま骨の中で動いていきます。3次元的に歯根も含めた歯列が骨の中できれいに配列されるように動かします。

リンガルブラケット
▲リンガルブラケット


ちょっと寄り道---ストレートワイヤー装置

 お父さん、お母さんが小さい頃受けていた矯正治療では、銀歯をたくさんつけて、グニャグニャと複雑に曲げられたワイヤーを装着していました。そのため歯ブラシもしにくく、見た目も非常に悪いものでした。  しかし、今では、歯に直接装置をくっつけることのできる糊や、形状記憶合金のワイヤー、個々の歯を3次元的にきちんと配列できる装置(ストレートワイヤー装置)等が開発されています。その結果、見た目、違和感だけでなく、1回ごとの診療時間、診療期間、来院間隔など、様々な点で改善されいています。



3.メインテナンス

 矯正治療で動かし終えた歯列は半永久に持つというわけではありません。これは是非知っておいていただきたいことなのです。
 力をかけると、歯を支える歯槽骨の押された側の骨が溶け、反対側には骨が新しくできることにより歯が動いていきます。
  しかし、動かし終えた直後の歯の周りは歯槽骨がまだ十分にできていないので、周りの唇や舌の力や、歯と歯槽骨をつなぐゴムひものような繊維が前の状態に戻そうとする力などがはたらいて、歯並びを元の悪い状態に戻してしまうことがあります。
 これを取り外しができる「リテーナー」という装置を用いてできるだけ防ぎます。

歯はどのように動くのか
▲歯はどのように動くのか

スリムリテーナー(上)
▲スリムリテーナー(上)
スリムリテーナー(下)
▲スリムリテーナー(下)

 

矯正治療の専門性

 矯正治療は、適切な力を生体の一部である歯やあごにかける必要があり、そのような力を生み出す装置を設計する必要もあり、 そのとき生体がどのように反応するかという知識も必要であり、さらに、治療後の審美性の予測や判定も必要で歯科の中でも 矯正治療は特殊な分野であるということができます。

生態を考えた力学的な考察イメージ
▲矯正治療は生態を考えた力学的な考察が必要